今回は、株式会社キャリッジリターン 代表取締役 福田 信也 様にお話を伺いました。
同社は受託ソフトウェア開発、システムエンジニアリングサービス、コンサルティング事業を現在の主要サービス事業としている企業様です。
―― 貴社の事業について教えてください。
2006年に会社を設立してから、主に受託ソフトウェア開発とシステムエンジニアリングサービス(以下SES)を事業の主軸としています。現在はアサインナビ利用のきっかけにもなったSES事業が7-8割を占めています。
経営理念として、常に「ブレない会社」であることを掲げています。
もともとサービス提供を行う技術者の効用(幸せ)を高めることをミッションとして事業を立ち上げ運営してきました。福利厚生の充実やスキル取得のための教育、そして多様な働き方の提供を主軸としてブレない経営をおこなっています。
社員の働き方に幅を持たせるために、近年はクライアント常駐型の案件に対して受託案件の割合を増やしており、それが経営効率を高めることにもつながっています。
―― 貴社の受託案件調達までの流れを教えてください。
まずはSES案件からスタートし、そこに弊社技術者をアサインします。クライアントからの信頼を得ていくにつれて、求められるスコープが広がり、そこから受託案件の獲得となることが多いです。受託案件の切り分けと提案は弊社ITエンジニアが直接おこないます。弊社のITエンジニアは営業をすること(案件化する能力)が徹底的に求められています。
案件化能力の高いITエンジニアを育成するために、弊社では教育投資を重点的におこなっています。能力に応じたランクを決めていて、1人前になるまでの間はメンバーを交互にSES案件と受託案件にアサインするようにしています。SES案件では営業観点でお客様の要望を満たすことを、そして受託案件では品質を妥協せずにやり抜く力を鍛えます。この方法で大体のメンバーが3-4年で開発と営業の両方に慣れていきます。
――アサインナビの活用方法について教えてください。
利用開始当初からSES案件の調達手段としてアサインナビを使っていますが、案件不足時のための保険としての費用対効果も高いと感じています。特に私自身が案件に参画していて営業工数を捻出する余裕がない際は効率的な営業手段としてアサインナビが必要になってきます。
以前は外部の営業会社を使用していた時期もありましたが、満足のいく案件にはつながりませんでした。
また、仕組み上メンバーのスキルシート更新をする際に市場における弊社メンバーの価値を認識できるため、人材育成の観点でも利用しています。自分がどのような案件とマッチングするかで、将来のキャリアパスが認識でき重宝しています。
――事業の成長のためにアサインナビでしてほしい事、また、期待している事等はございますでしょうか。
今後事業規模を大きくしていくにあたって、それを可能にするメンバー規模(従業員数)と案件規模(クライアント数)が必要となりますので、その際には更に、アサインナビを活用していきたいと考えています。ビジネスレベルでの提携先も開拓していて、戦略策定のアドバイザリ・顧問契約から案件を作っていくことを現在狙っています。上流から関わることで弊社ITエンジニアがモラルを高めて仕事のできる環境も用意できると考えています。
2016年に参加したアサインナビの「経営者交流パーティー※」というイベントがあったのですが、今まで顔を合わせたことのなかった取引先企業の経営者とあいさつができたことはとてもよかったです。今後は業界特化型の分科会イベント、たとえば金融やFintech関連の案件元企業とサービス企業が集う場などがあれば具体的に話が進む場となるのではないかと感じています。
※経営者交流パーティーとは:
アサインナビ有料法人会員様限定の経営層ディナー会・イベントのことです。各界の有力者をゲストとして招いて開催しています。
▼昨年12月に行われた経営者交流パーティーの様子
【経営層限定!】 アサインナビ経営者交流パーティー2016を開催しました(2016/12/15)
また、転職や資本の提供関係を仲介するようなプラットフォームとしての可能性をアサインナビに感じています。M&Aまで行かなくても資本提携という候補があると今後の事業拡大に役立ちそうな気がします。
株式会社キャリッジリターン様では、普段はアプローチしづらい業種や企業に対する効率的なパートナー開拓が出来るという点に魅力を感じていただいています。受託案件の獲得先となるような優良な取引先とつながるためのツールとして、案件不足の際に良質なSES案件を調達するための手段としてアサインナビを活用していただいています。
また、イベントへの参加がさらなる案件調達やパートナー開拓につながっているとのことです。
福田様、今回は貴重なお時間いただき、ありがとうございました。