株式会社アクティスについて
アサインナビCX部角田(以下、角田):御社の事業・サービスに関して教えてください。
皆川様(以下、皆川):株式会社アクティスは平成元年に設立以来、通信ソフトウェア、ファームウェアの開発をはじめ、各種アプリケーションの開発、ネットワークシステムの構築・運用・保守・各種サービスなど、幅広く事業を展開しています。
弊社は、設立以来、通信事業者様向けシステムのソフトウエア開発を手掛けており、現在は通信ソフトウエア開発の経験と実績を活かし、次世代の通信ネットワークを形成する様々なシステムのソフトウエア開発はもとよりソリューションビジネス、情報セキュリティビジネス、ITモダナイゼーションなどソフトウエア開発の能力をベースに様々な領域でビジネスを行っています。
業務領域と調達業務内容
角田:現在注力している業務領域を教えてください。
皆川:事業領域は大きく分けて2つあり、それらは開発領域とインフラ領域です。
まず開発領域では主に通信事業(制御組み込み)と、WEBシステムのJAVA開発(オープン)に関わる業務に携わることが多いです。また、インフラ領域では、基盤設計構築から実際のインフラサービス提供、受託業務、そして組みあがったシステムの検証評価や運用保守をおこなっています。
近年ではIoTの研究開発や、WinActor(ウィンアクター)、UiPath(ユーアイパス)を用いたRPA開発の案件の受注も増えています。
角田:調達業務とは、具体的に何をされているのでしょうか。
皆川:社内の各事業部から上がってくる要員の調達依頼をうけて、必要な人材を調達しています。そのため私たちの業務は社内横断での活動となります。
調達依頼を受ける際には必ず現場から必要となるコンサルタントやエンジニアの要件に加えて、その案件の内容を細かくヒアリングするようにしています。
まずは決まった定型文をもとに必要な情報をメールで受け、そして公開できない内容の確認や案件の掲載内容を現場と共に検討するという流れをとっています。
角田:調達業務に関して、現場とはどのような連携をされていますか。
皆川:調達依頼を出してくる各事業部からは、最初はざっくりとした情報しか届きません。
実際には営業担当はクライアントから限られた情報しかもらっていなかったり、彼ら自身のスキルセットとは異なる技術案件もあるためです。
そのため、案件における専門的な技術内容と求められるスキル条件、そしてそれら条件に見合った調達単価・市場感に関して我々調達部と営業機能を持つ現場担当者がしっかりと内容をすり合わせるようにしています。
現場と意識を合わせながら案件内容を整理することで、適切な人員募集要項を作成するだけでなく、市場感を現場担当者と共有し、社内の統一認識を育むことに繋がっています。
石塚:現場担当者の市場意識が高まることで、クライアントとの交渉もスムーズに進むようになります。また、要員ミスマッチのリスクも減らすことができると感じています。
皆川:そうですね。WEBやメーリングリストなどで公開する人員募集要項の内容は現場との連携を保ったうえで作成することが重要です。
そのために案件情報を作成し、共有できるアサインナビの仕組みは大変役に立っています。営業現場と調達部全員が参照できる情報ソースとして重宝しています。
パートナー開拓にアサインナビを活用するまで
角田:アサインナビが御社の調達業務に使われるようになった経緯を教えてください。
皆川:最初に知ったきっかけは弊社とつながりのあったコンサルタントでした。人材確保に困ってると相談したところ、アサインナビの存在を彼から教えてもらいました。
大手コンサルティング/SI企業が使っているツールであり、案件と人材両方がWEB上で探せるということを教えてもらい、無料で使えるということもあり、試しに使ってみたんです。
アサインナビでは様々なスキルや経験をもった人材を探すことができて、その中から選んだ方とスカウトという方法で実際に話をすることも出来ます。
検索条件に合った多くの人材情報が掲載されているので、広く必要な人材を探したいときにピンポイントで検索できることが気に入りました。
ただやはり一番の理由は、実際に話したい人材にスカウトができ、優秀な人材を確保できるイメージが持てたので、スカウト機能が使い放題である年間プランへの申し込みを決めました。
角田:アサインナビの活用までになにか懸念はありましたか。
皆川:実はアサインナビの他にも別の人材紹介サービスやエージェントを利用していました。
アサインナビも含めて、いろいろな調達方法を試しに使ってみた時期があったんです。アサインナビのWEBプラットフォームとして感じていた不安点としては、
・案件/人材調達をプラットフォームでできるか
・お金がかかるのか/投資効果が得られるのか
という2点でした。ただ実際に使ってみるととても使い勝手がよく、慣れてきてからは1件の成約へと繋がったこともあり調達部のなかで使ってみようということになりました。
石塚:最初は部内でのみ使っていたアサインナビも、人材不足の状況が高まる中で社内展開へと繋がっていきました。
現場からアサインナビに掲載されている人材について話をされたりするようになりました。
角田:ほかの方法と比べてアサインナビの優れてる点はありますか。
皆川:使い勝手が良いことです。
他だとメールベースでコミュニケーションの手間があったり担当者を通してではないと話が進められなかったりということが多いのですが、アサインナビはWEB上のプラットフォームとしてシームレスに使えるところが利点だと考えています。
現場や他の調達担当社との連携の為にサブアカウントを発行して、彼らが直接アサインナビの掲載情報をスマートフォンから閲覧できるようになっていることも弊社にとって重要なポイントです。
もっとも管理上の混乱を防ぐため、現場は閲覧のみという社内ルールを設定しました。
掲載されている人材も様々なスキルが揃っていて、他サイトでよくみられた運営会社グループ企業の要員ばかりだったり、ということもなかったです。
外部リソースの活用で売上拡大
角田:導入後、調達業務におけるアサインナビの効果はいかがでしたか。
石塚:弊社が置かれていた事業環境がアサインナビを必要としていたといえます。
当時顧客の投資抑制などもあり、大手の引き合いが少ない時期がありました。弊社は通信事業を主な事業領域としておりますが、その際にパートナーへの発注も減少となり、他の領域に転換するパートナーも多く発生しました。
その後通信事業の案件需要が回復基調となりましたが、他領域に事業転換しているパートナーも多く、再び要員を集めるのに大変苦労しておりました。
そこで人材確保・新規パートナー開拓のためにアサインナビを活用したところ多くの出会いを得ることができました。
また、一度つながったパートナーやイベントを通して間接的な出会いも多く、事業継続のために必要なツールとして社内では認識されています。
これらのリソースによって、弊社では通信事業だけでなく新規領域の案件にも挑戦できるようになりました。アサインナビ上で新しい会社と知り合って一緒にやる、というケースがもっとも多いですね。
角田:新規パートナー開拓におけるアサインナビの効果とはどれくらいあると思いますか。
石塚:少なくとも新規パートナー獲得の数がこれまでの2-3倍に増えていますね。
アサインナビで知り合った企業とメールベースでも取引情報の交換をするようにしていて、ファーストコンタクトで成約しなくても、後から取引へと繋がることが多く、非常に助かっています。
これまでの取引先のつながりを利用した従来の調達方法(取引実績のある企業や要員の再利用)では人材が集められなくなってきており、むしろ正社員数の減少や人材不足の市況では今まで一緒にやってきたパートナーからの調達さえ難しくなってきています。
この業界では常に新しいパートナーや案件の開拓が必要だと私は感じています。もっとも、ただアサインナビを導入しただけで調達効果があがるようになるとは思っていません。
どのツールも使い手によって運用効果が変わるように、アサインナビでも案件内容に関して自分がその領域や技術について把握していないとよい人材調達はできないと考えています。
これからのあるべき調達機能とは
角田:調達業務をする上で重要な点は他にありますか。
皆川:市場の変化を認識することです。
退職率が増加するなかで、若手の戦力化にかかる期間を考えると外部パートナーをいかに活用するかが売上拡大の重要なポイントとなるでしょう。
実際に弊社の外部パートナー活用もここ3年間で大きく増加しています。すでに社員:パートナーの比率は1:1に近づいています。
2020年に控える東京オリンピック後にも新らしい領域に挑戦し続けるには優秀な人材やパートナー企業と繋がっている必要があり、我々調達部は単なるリソース管理部門ではなく企業の戦略を担っていることを認識する必要があるでしょう。
石塚:これからの調達部は現場と連携しつつ、リソースに基づいた戦略策定・優秀な人材の採用、そして企業間の提携や合同プロジェクトの検討などより多くの機能を果たすようになるべきだと信じています。
人材不足の市況感ではよいパートナーと出会い、リソースの質も高めていかないといけません。これらの重要な役割を担って調達業務をおこなう必要があります。
さいごに
ー皆川様、石塚様に話をお聞きしながら、調達部門の役割と責任の重要さを再認識できました。貴重なお時間をいただきありがとうございます!
皆川様には過去にアサインナビの活用方法を語っていただいています。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
また、株式会社 アクティスが手掛けるIoT、RPAのソリューションが2019年2月19日から「東京デジタルイノベーション2019」で展示されます。ご興味のある方は下記詳細をご確認ください!
株式会社 アクティス: 東京 デジタルイノベーション 2019:
今回お話を頂いた株式会社アクティス様は、2019年2月19-20日にザ・プリンスタワー東京で開かれる「東京 デジタルイノベーション 2019」に出展されます。 |
アサインナビCX部津田 = 文 アサインナビCX部角田 = インタビュー